Blue, under the imagination

「先へ行くには想像力が必要だ」

雄英(ここ)が君の ヒーローアカデミアだ-「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage

記事書きたい!と言っていたのにばたばたしていたらいつの間にか上海公演まで終わっていて、ブログの下書きはevernoteに残したままになっていたので供養です。

 

爆豪勝己がとっても良かったはなし!序盤のかっちゃんのデクへの言動って、もはやイジメのレベルで、クラスメイトにすら「クソを下水で煮込んだような」性格だと言われてることは事実で。でもそういうエピソードが描かれる前に、オールマイトを背景にデクとシンメで踊ることで「爆豪勝己オールマイトというヒーローに憧れるひとりの"少年"」なんだっていうのがちゃんと伝わってきて爆泣きしてしまった。なおこの演出、開演3分後くらい。3分後爆泣き案件。これがあるのとないのとでは、後のストーリーの感触も全然違ってたと思う。デクとは違うベクトルのかっちゃんのオールマイトへの憧れは、舞台でもやってた対人訓練もそうだし、このあとのヴィラン連合との対峙、そして爆豪勝己:オリジンでも根底にずっとずっとある大事なものだと思ってるので、この演出にその繋がりを感じることができてすごいなと思いました。てゆ〜かかっちゃん、ダンスがうまい。ダンスがうまい上に、かっちゃんの要素が違和感なく足されてるのがすごくすき。そのピークがこの冒頭のデクとのダンスだなと思う。心操くんに洗脳されてるときの観客席に座ってた時のダンスもすきでした。あとねかっちゃんのセリフで舞台で聞いてあっめっちゃかっこいいやんて思ったのがあってね、体育祭決勝、轟焦凍に対しての「勝つつもりねえなら俺の前に立つな なんでここに立っとんだクソが」ってやつなんだけどなんであんなかっこよかったのかな。舞台では視覚情報が多いけど、発したセリフも視覚情報のひとつだって気がしてて、その組み合わせがヒロステ、いいな、と思った。感覚の話です。

www.instagram.com

"演劇として面白いものを。" "言葉を大切に伝える。" という言葉はヒロステから受け継いで

大切に伝えようとしてくれてるな、っていうのが伝わってきてた、と思う、ほんとに。関係ないけどめっちゃおいしそうなおにぎり🍙!!!

 

なんかね、俳優さんたちのキャラクターの丁寧な造形と、舞台演出がカッチリはまっていて見ててすごい気持ちが良かった。ストーリーがさくさく進むのもひとつの要因だろうけど、それを返せばエピソードやキャラクターを描くのにかけられる時間が限られてくるということで。見せ場が限られるぶん、舞台上にいるあいだずっとキャラクターとして演技してる俳優さんたちが生き生きしてて楽しかった。あのねーーー切島鋭児郎ね!めっちゃ良かったね!!!ヒロアカのWebラジオで「原作で誰が言ってるか分からないオフ台詞が全部切島に回ってくる」的なことをCVだ〜ますが言ってたんだけど、舞台でちゃーんとそういう細かいとこ拾ってるのがギュンギュンきた。切島はね、いいやつなんだよ。ボール投げでデクが飛ばし損ねたボール拾ってあげたり、爆豪が足乗せた椅子を手で拭いてあげてたり、轟とデクがピリついたときにあいだに入ろうとしたり、負けた心操くんにいちはやく拍手送ったり…めっちゃいいやつ…!カテコの客降りで切島が近くに来てくれた時があって、あの瞬間完全にわたしは「家が隣の幼なじみで昔は鋭ちゃんって呼んでたけどクラスメイトに仲が良いのをからかわれて恥ずかしくてから切島くん呼びになった雄英高校普通科女子」の顔してたね。そのあと飲みながら「1-Aで結婚するなら切島じゃない?」って言う友達に「なに幸せになろうとしてんの?」ってキレてしまったよね。わたしは結婚するなら尾白くんです。幸せになりたい。

 

色とりどりの個性、舞台でどう表現するのかな、マッピングめっちゃ使うのかなあとか予想してたけど、想像以上にアナログで、それが逆にリアリティあって良かった!マッピングは必要最小限だった(プロジェクションマッピングに村を焼かれているので……)。イメージとしては仮面ライダーや戦隊のショーに近かったかも。暗転も少なくはないけどダレずにうまく使ってるかんじ。騎馬戦でデクと対峙したトドロキショートの顔面がマッピングでドアップになってたけどドアップに耐えうる顔面だったもんね!TSURA GA YOI !!!体育祭までのショートくんは割とピリついてるんだけど、舞台セット弄ろうとして梅雨ちゃんに注意されてたり、個性把握テストを覗いてるオールマイトのあたりを見てソワソワしてたり、体育祭に向けて?ひとりで??正拳突き???始めたり……????ちゃんとショートのぽやんぽやんしてる部分も見れて嬉しかったし、それはもちろん体育祭のデクとの勝負の迫真の演技があってこその魅力だな。決勝、かっちゃんとやり合ってて左手使おうとしてやめた時、口パクで「お母さん」って言ってなかった?ディレイでも抜かれなかったから幻視か分かんない。わたしの妄想かもしれん。

 

お茶子ーーーーーッ!!!お茶子!!!可愛い!!!つよい!!!可愛い!!!バンバン歌っててびっくりしたヒロステだけど、お茶子ちゃんの力強くて透きとおる歌声がだいすきでした。特に個性把握テストと障害物競走のソロ。ワンフレーズで浮かせるどころか鷲掴みにされちゃったよ。みんなで歌ってても芯の強いきれいな高音が伸びてるの聞いててすごいなと思った。体育祭のかっちゃんとのバトル、上着捨てて身一つで立ち向かう姿にぼろぼろ泣いてしまって、そのあとのお父さんとの電話も泣けてしまって、タオルハンカチ持ってきててよかったなと思った。そう!個性把握テストね!!!曲がすごい好きで!!!ともすれば個性の説明って説明セリフばっかりになりそうなのに、歌になってるからちゃんとみんなの見せ場になる。にもかかわらず放電しすぎるとアホになる説明いっさいされない上鳴電気はかわいすぎ。

 

あとはやっぱり目がいく飯田くん。飯田くんの面白さは、真面目すぎるがゆえの面白さなんだよなあ。それにしてもちょっと面白すぎやしないかい?と思わなくもないけど(笑)オペラで追っかけがいがありすぎた。よく動くしよく喋るけど、ちゃんとセリフが四角く見える飯田くんだったなあ。絶対絶対見たかった非常口、やってくれてうれしかったー!一瞬、あれ必要か?と思ったけど、そのあとのUSJで飯田くんが走るのは委員長として、だから必要だったわ。体育祭までの飯田くんの変化、それはお茶子やかっちゃんもなんだけど、そこをていねいに描いてくれて演じてくれてたのが嬉しかったな。あと表情のつくり方?がすごい好きなんだと気付いた。受験のときのまだ硬い表情、インゲニウムのことを話すときの柔らかい表情、騎馬戦でデクの誘いを断るときの決意の表情、表彰式のまえに電話を取ったときの表情。表情って、その人ずっと追っかけて見てないと、カメラで抜かれないと気付かれにくいのかもしれないけど、表情と言動が大きく乖離することってすくない気がするので表情の解釈ってだいじだなと思いました。表情まで演技なんだよな。当たり前体操。騎馬戦の飯田くんもかっこよかったし、そのあとの決勝トーナメント対轟戦の「レシプロバーストォ!」の声がすごく良かった。そう!決勝トーナメント、セリフや歌の背景でみんなやってくれてるのすごくない?!あれは原作読んでないと訳わかんないんだろうけど、切島と鉄哲徹鐵の男気バトル、テツテツいないのにキャーッてなっちゃった!

 

なんかいろいろ主役以外のキャラクターのこと書いたけど、物語の中心にちゃんとずっと「緑谷出久」がいたんだよね、だってヒロアカはデクが「“最高のヒーロー”になるまでの物語」だからね。体育祭の決勝で戦うのは轟と爆豪だけど、そのふたりの中でずっとデクが歌ってるの、初めて見たときは思い切った演出だなってけっこうびっくりしたけど、体育祭までの短いあいだでデクがふたりに与えたものを思うとすんなり入るというか。歌詞でのやり取りもあるからいっそう、ね。デクがオールマイトに、1-Aのみんなに、雄英のみんなに意図せずとも影響をあたえていくその姿はまさに「ヒーロー」だなと思いました。ほかにない個性を授かったからでも、やむを得ない事情があったからでもない、彼自身が「ヒーローになりたい」と思って突き進む過程を応援したくなる。舞台が終わってカーテンコールの時にデクの名前を呼ぶお客さんの声を聞いて、ちょっと前に行ったルパパトのFLTを思い出したりもして。ヒーローだよね、デクは。

 

オールマイトをマッスルフォームとトゥルーフォームの二人にしたのが天才だとか、プレゼントマイクの歌が最高だとか、いろいろあるからもう円盤見たいしサントラもほしい。ブログに書くときは意図的にプラスの感情を残すようにしてるんだけど、今読み直したらめっちゃ褒めちぎっててわろた。前も書いたけど、にーてんごじげんはわたしにとっては引き算がうまいほうが響くなァ、というのを改めて実感しました。

 

 飯田くんなんて顔してんの

 

おわり!