みそろぐ

140字からあふれたものたち

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」"勝者と敗者" の徒然

今作は福岡公演3公演、大千秋楽はライビュで見ました。レポではなく感想です。わたし自身のなかでも演出や解釈に賛否両論ありますが、贔屓目とフィルターかけまくりで賛のほうが多めです。

烏野Wセッターのこと

youtu.be

まずはゲネプロ動画の菅原さんの指揮を見てほしい。アイドルかよ。アイドル菅原孝支(18)かよ。悪くないな。
"勝者と敗者"でテーマのひとつになっていたセッター。今回セッターとしては、影山、菅原、及川、そして孤爪がいて。その中でもとにかく、猪野広樹くんの菅原孝支と、木村達成の影山飛雄が素晴らしかった…!セッターをオーケストラの指揮に例えていたんだけど、影山の指揮は力強くて荒削り、でも目を離せない華やかさがあるかんじ。対して菅原さんは、1幕終わりとかを見ると基本的な刻み方は影山とほぼ同じなんだけど、視線がちがう、表情がちがう、指揮そのものもやわらかく見えた。1本切ってくべー!のあとのみんなの中心に立つ姿がすっごく楽しそうだし頼もしい。この青城戦、原作でも菅原さんの好きなセリフがいっぱいあって、猪野くんのセリフの解釈のひとつひとつが、とてもすきだなあと思いました。そして、その姿を受けてコートに立つ影山も。木村達成の影山飛雄は、原作山飛雄ともアニメ山飛雄ともちがっていて、すごく人間味のあるステ山飛雄だなっておもいます。精神的に追い込まれて膝を突く姿とか、菅原さんの指揮を見たあと、楽しそうな笑顔でみんなの中心に立つ姿とか、烏野ベンチがわいわいしてる輪のそばに、ポツンとひとりでいる姿とか。セットが進むにつれて顔を真っ赤にして走り回ったり、涙と汗でぐちゃぐちゃになる顔とか、そういうの見せられると、これが2.5次元舞台の醍醐味でもあるなあとさえ、思わされました。3回も繰り返される菅原さんと影山の、「うちの連中は」「ちゃんと皆強い」のやりとり、グッときた。これも原作とは全然違うんだけど、この2人だから出来る表現だよなあと。ほんとに2人が演じてくれてよかったなーって思いました。

 

音駒のこと

頌子も崇子も女装かわいいぞ!!!いや、オープニングとか、少しだけだけど試合してるところとか、ふつうにかっこいいからもっと見たいと思っちゃった。研磨の指揮が見れたのもうれしかったな。派手さはない、でも弱々しいわけではない、冷静で、まさに"しなやか"な指揮。あとやっぱり頌利くんのジャンプやらスパイクやらレシーブのモーションはすごいキレイですね。”烏野復活”の音駒の、手を前にぷら~っとやる、ゆらゆらダンス(勝手に命名)もちらっと見れたし。あれ大好き。日替わりの幕間も面白かった!大千秋楽はもはや事故だったけど(笑)福岡で、研磨のナチュラルの福岡弁が聞けてうれしかったです。かわいい。

 

青葉城西のこと

まさに強豪校でした。オープニングからすっごい強そうだったもん。みんなデカいし。見下ろされたい。みんな脚が長いので、青城のバレエモチーフっぽい動きがよく似合ってた印象。個人的青城MVPは亜廉くんの岩ちゃんです。回想シーンの岩ちゃんのターン、あと及川さんがサーブをミスったあとのスパイク。ライビュだと顔がすっぱ抜かれるので表情もはっきりわかって。岩ちゃん…なんてキレイなゴリラなんだ…(褒め言葉)。立ち振る舞いもどっしりとしててすっごい岩ちゃんだった!松川花巻コンビはずっと見てても飽きなかったな、「まさに!阿吽の呼吸!」の時に阿吽より前に陣取る松川と花巻~~~~~!かわいい!コート上でプレーすればかっこいいし、青城ベンチにいるときはわちゃわちゃしてるし。OPで及川さんの燕尾服をバッてとってサッて肩にかける松川かっこよすぎたし、最後白鳥沢に負けてうなだれるみんなの背中を、花巻が唇噛みながらもぽんぽんっとたたいて捌けていくの、エモかったなあ。及川さんの「飛雄ちゃん」呼びはずっと「とびょちゃん」って聞こえてました。トビョチャン!

 

烏野のこと

菅原さんと影山については上述のとおりなので割愛。秋沢くんの大地さん、の、背中がとっても大地さんで…!OPで、烏野と青城が対面に1列になって、各校キャプが対角線上に向かいあって「行くぞ!」て叫ぶんだけど、千秋楽は大地さんが烏野のみんなのほう見てこぶしあげて「行くぞ!」て言うのね、もうね、だめ、泣く。体も鍛えたって言っていたけど、きっと精神的な面もあって、とっても背中がおおきく見えた。カテコで、大地さんのことばで、「お前らとまだバレーがしてぇ!」が聞けたのとーってもうれしかったです。あとは、なんといっても敗北後のおすわりの場面。劇場だと舞台セットがぐーるぐーる回るし、そんなに凝視も出来なかったけど、ライビュだと表情がはっきり見えすぎて見てるほうもしんどかった。日向が影山に「謝るんじゃねえ」って押し倒すところで影山を受け止める山口が、もう堪えきれなくて影山の肩にぼろぼろ涙こぼすところでもうだめでした。3年生もめっちゃくちゃに泣いてるのわかるし。大千秋楽の烏野は全体的に鬼気迫るくらいの勢いというか気迫というか、ライビュの画面越しでもすごかったです。田中さんすら声を震わせて、ノヤっさんのユニは汗びっしょりのナバリングまでぼろぼろ、大地さんの円陣の掛け声も喉潰してて。今日は山口のサーブ入るんじゃないか、勝つんじゃないかって思っちゃうくらい。もちろん青城もなんだけど、挑戦者烏野のほうが満身創痍だったのでは。主人公校が負けるのを見るって、想像以上に体力使った…。

 

”勝者と敗者”

青城との試合が終わって、負けてぐしゃぐしゃに泣きながら挨拶する烏野のうしろに"勝者"青城がいて。でもその青城も次の瞬間には白鳥沢に負けて敗者になる、っていうのが、観ていてもつらいんだけど、同時にとんでもなくリアルだなあとおもいました。「負けたらそこで終わりなのか」っていうセリフと同時に、後ろに、烏野が負かしてきた常波や伊達工を映す演出にも抉られる。常波は…ずるいよ…号泣待ったなし。

 

これからのこと

あんなに壮絶な大千秋楽見た後だから、安易に新作ないのかとか、キャス変がどうだとか、ましてや再演してほしいなんて今わたしには何にも言えない。福岡2日目であるキャストが腕を痛めたらしくて、途中でリフトする役が変わっていたり、青城4人が菅原さんをとらえる布がズレて首のあたりを締め付けていてヒヤヒヤしたり、ライビュ画面で寄ったときにみんなガッチガチのテーピングだらけだったり…。誰一人離脱することなく終えられたのはキャストの執念でもあったのだろうなとおもいます。ただ、一馬くんの、目を真っ赤にしてのカテコの挨拶見たら、一馬くんの縁下が試合に出るとこが見てみたいと…思っちゃったんだよ…!(CVすがけんた) 兎にも角にも、全36公演、本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました。のきもちでいっぱいです。円盤が発売されるまで、毎日サンシャインいのひろきを見て凌ごうとおもいます。ジャスティス!