Blue, under the imagination

「先へ行くには想像力が必要だ」

ミュージカル『マリー・アントワネット』

博多座

9月16日 昼公演

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あらすじ

18世紀、フランス。国王ルイ16世(佐藤隆紀/原田優一)統治の下、飢えと貧困に苦しむ民衆を尻目に王妃のマリー・アントワネット花總まり笹本玲奈)を筆頭とする上流階級の貴族たちは豪奢な生活を満喫していた。
パレ・ロワイヤルで開催された豪華な舞踏会で、圧倒的な美しさを誇るマリーは愛人のスウェーデン貴族・フェルセン伯爵(田代万里生/古川雄大)とつかの間の逢瀬を楽しむ。夢のような舞踏会の途中、突然飛び出した貧しい娘・マルグリット・アルノーソニン/昆 夏美)は民衆の悲惨な暮らしについて訴え、救いの手を求めるが、返ってきたのは嘲笑だけだった。マルグリットは貧しい人々に目もむけず、自分たちのことしか考えない貴族たちに憤りを覚え、やがて貧困と恐怖のない自由な世界を求め、フランス革命への道を歩み始める。
マリーはヘアドレッサーのレオナール(駒田 一)、衣裳デザイナーのローズ・ベルタン(彩吹真央)を抱え込み、最先端のファッションの追及に余念がない。が、宝石商のべメールから無数のダイヤモンドが散りばめられた高価な首飾りを売り込まれるも、国家予算が逼迫する中、さすがにその申し出は断らざるを得なかった。
同じ頃、それぞれの理由で国王夫妻を失脚させようと企むオルレアン公(吉原光夫)、革命派の詩人ジャック・エベール(坂元健児)、そしてマルグリットは王妃に関する嘘のスキャンダルを流す。マリーがべメールの持っている首飾りを欲しがっていたことに目をつけたオルレアン公の権謀術数によって、かの有名な「首飾り事件」を引き起こす。やがてその波紋は広がり、王室に対する民衆の怒りと憎しみは頂点に達するが、かねてより病床に臥していた皇太子が夭逝したこともあり、悲しみに暮れる国王夫妻には、革命への警告も耳に届かなかった。
やがて革命の波はパリにまで押し寄せ、国王一家は囚われの身となる。マルグリットは王妃を監視するため王妃の身の回りの世話をすることになる。憎みあっているマリーとマルグリットだったが、やがてお互いの真実の姿を見出してゆく。フェルセンは愛するマリーと国王一家を救うために脱出計画を立てるものの失敗し、一家はパリに幽閉されてしまう。
やがてルイ16世はギロチンで処刑され、最後まで王妃の傍にいた友人・ランバル公爵夫人(彩乃かなみ)も暴徒に襲われて命を落とす。マリーは公正さに欠ける公開裁判にかけられ、刑場の露と消える。今まで王妃に対する憎しみを原動力にしてきたマルグリットは、地位も、夫も、子供も、全てを奪われ、必要以上に痛めつけられている等身大の王妃を間近で見て、真の正義とは何か、この世界を変えるために必要なものは何か、自分に問いかけるのであった…。

 

 

物語は、フェルセン伯爵がマリー・アントワネットが処刑された知らせを受け取り、彼女との馴れ初めを思い出すような歌から始まりました。フェルセン伯爵、ルイ16世とこどもたち、ランバル公爵夫人、オルレアン公、そして史実にはいないマグリット・アルノーも加わることで、「マリー・アントワネットとはは何者なのか」「正義とは何か」をいろいろな視点から投げかけられたような気がします。わたしはフランスの歴史に明るくないのですが、フランス革命を描いたいろんな物語に触れるたびにやるせない気持ちになってしまうんですよね…貴族と貧民とか、権力と名声とか、それぞれの立場の人間たちがいて、その歯車が少しずつ掛け違って行って取り返しのつかない事態を引き起こしていく様子、かなしい、というよりやるせない、という気持ち。

 

今回、古川雄大さんと昆夏美さんの組み合わせが見たくてこの回を選んだのですが、ふたりとも歌唱力オバケだしすっごくかっこよかった!フェルセン伯爵は舞台上ではストーリーテラーっぽくもあったので、歌もたくさん聞けたし。ビジュアルが美しすぎてもはや胡散臭さすら漂っていて最高だったし、股下は5メートルありました。昆ちゃん!マジェプリではたいへんお世話になりました。挿入歌がすきすぎて、マジェプリ見てからすぐに曲買った思い出。怒りとか悔しさとか、アグレッシブな感情なのに、かといって乱暴さはあまり感じなくて、逆に繊細にすら聞こえるのはすごいなあと思いました。マリー役の花總さん、前半の華やかで可愛らしい姿から、白髪になって泣き崩れる姿、処刑台に向かう凛とした姿、それぞれ圧倒的存在感がありました。最初に登場するときが、マリーのいちばん豪華できらびやかなドレスだったそうなのですが、それを纏ってなお余りあるオーラが目に見えるようでした。だからこそ、終盤でその輝きがどんどん失われていくのが印象的に感じたし、処刑前、身ひとつになったときに芯の強さが見えるのがすごいなあと思いました。駒田さんと彩吹さんは「あなたの初恋探します」でも名コンビだったけど、MAでもふたりのあかるい掛け合いが観れてうれしかったなあ。マリー・テレーズとルイ・シャルルのちびっこふたりはすごく可愛らしかったので、終盤でルイ・シャルルが連れて行かれてしまった時のマリーの絶望感と、それからのルイ・シャルルの生涯を思うとウゥ…となりました。

 

帝劇ミュージカルを見るのはこの作品が初めてで、生オケだし、セットも衣装も豪華だし、満足度の高さにびっくりしっぱなしでした。あと博多座めっちゃいいな!って改めて思いました!

 

終わったあとは、観劇の打ち上げと称して2件目、ひさしぶりに隆勝行きました。鶏刺しがめちゃめちゃ美味しいし、七輪でじぶんで焼くのも最高なのでおすすめです♡

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おわり!